エサとしての野草について
道端や土手などの野草は多くがリクガメのエサとして与えられます。冬場以外は豊富に摘み取れますので金銭面でも助かります。
但し、畑の近くは除草剤などがまかれていたり、道端は犬の糞尿が掛かっていたりする場合もあるので注意が必要です。採取する場所に気を付け、持ち帰ったら軽く水洗いしてから与えることが望ましいです。
野原などで放して野草を食べさせる場合、ちょっと目を離しただけで結構遠くまで行ってしまうことがあります。また、山に近い場所では猛禽類に連れ去られてしまうことも稀にありますので十分注意してください。
与えられる野草
たんぽぽ、ノゲシ、ヨモギ、ナズナ、レンゲ、菜の花、オオバコ、クローバー、アザミ、ハルジオン、ヘビイチゴなど
たんぽぽは葉だけでなく花も与えられます。緑の中に黄色が入ると色どりが良くてとても美味しそうに見えるのでおすすめです。
野草は土手や道端に生えていますのでタダで簡単に手に入り、食物繊維は豊富なのですが単品で与えてしまうと栄養の面で偏りが出てしまいます。そのためあくまでも副菜として野菜と組み合わせて与えると良いです。
野草と組み合わせるのに最適な野菜はなんといっても大根の葉です。大根の葉はカルシウムの含有量が豊富な上に、カルシウムとリンの比率がリクガメに最適な5:1なのです。しかしスーパーで売っている大根の多くは葉っぱがカットされてしまっています。直売所などに行けば葉付きの状態で売っている場合が多いですが、土の庭がある方は自分で栽培してしまうのが良いです。種の袋に書いてある通り、種を土に直に蒔くだけで苗の栽培などは必要なく、誰でも簡単に栽培できます。大根自体は自分で食べられますし一石二鳥です!是非チャレンジしてみてください!
下記に家で飼っているリクガメたちが大根畑を散歩する動画を載せておきます。栽培時の注意点も少しだけ話しています。
与えてはいけない野草
チューリップ、シクラメン、トリカブト、ナガミヒナゲシ、彼岸花など
これらの野草にはリクガメにとって毒となる成分が含まれているため、誤って与えないように注意してください。もし食べさせてしまってリクガメの様子がおかしいようであれば、すぐに獣医師に見せて適切な処置をしてもらってください。そのためにも近くの動物病院で爬虫類に対応可能な所を探しておいた方が良いです。