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リクガメの体
体の名称
表前側
頭部は大き過ぎず小さ過ぎず体とのバランスが良く、鼻先が尖っておらず丸みを帯びています。目はつぶらな瞳で可愛らしい雰囲気があります。上下に開閉する瞼(まぶた)と、更に内側に左右に開閉する瞬膜(しゅんまく)があり、目を埃や乾燥から守っています。
首は水亀に比べ短い種が多いです。歯が無いため、くちばしで硬い植物などを切って食べます。
四肢は陸上を歩き回るために発達しており、水亀のような水掻きはありません。種によって体の大きさ・穴掘りする/しないなど違いがあるため、前肢の形も大きく異なります。穴掘りをする種は扁平である傾向が強いです。爪の付け根には神経・毛細血管が通っており、飼育下においてカットする場合は、先端のみを行うようにします。
表(背中)側の甲を背甲(せこう/はいこう)と言います。
表後側
陸上を歩き回るため、前肢同様に後肢も発達しています。四肢や頭頂部は鱗で覆われており、四肢の鱗はより頑丈になっており、棘(とげ)状になっている種が多いです。
頭部・四肢同様、尾も甲の中に格納し守ります。雄は雌より太く長い尾を持っています。
裏側
甲の腹側を腹甲(ふっこう)といいます。
総排出口(そうはいしゅつこう)は糞尿の出口と生殖器の出入り口を兼ねています。
甲板の名称
背中側の甲を背甲(せこう/はいこう)と言います。甲の外側を24枚の縁甲板(えんこうばん)がぐるりと囲んでいます。頭部側の縁を頂甲板(ちょうこうばん)、尾っぽ側の縁を臀甲板(でんこうばん)と言います。
甲の頭側から尾っぽ側に向かって5枚の椎甲板(ついこうばん)が並び、その両外側に肋甲板(ろっこうばん)が左右4枚ずつあります。
腹側の甲を腹甲(ふっこう)と言い、背甲と橋(きょう)という小さな甲板で繋がっています。前肢の付け根を腋下甲板(えきかこうばん)、後肢の付け根を鼠蹊甲板(そけいこうばん)と言います。
喉甲板(こうこうばん)・肩甲板(けんこうばん)・胸甲板(きょうこうばん)・腹甲板(ふっこうばん)・股甲板(ここうばん)・肛甲板(こうこうばん)が左右一対あります。
雄雌(オス・メス)の判別
尾と臀甲板の違い
左側が雄(オス)、右側が雌(メス)の画像です。
雄は太く長い尾を持っており、雌は雄に比べ細く短いのが特徴です。雄の総排出口は生殖器を格納するため、尾の先までスリット状になっており、雌は人間の肛門のような形になっています。
また、雄の臀甲板は盛り上がっています。
腹甲の違い
左側が雄(オス)、右側が雌(メス)の画像です。
雄の腹甲は雌より凹んでいます。これは雌の背中に乗るため徐々に凹んでいきます。画像の雄はまだ最大まで成長していないセミアダルトなので腹甲の凹みが浅いです。