ヘサキリクガメについて
成体の写真がありません。アイキャッチ画像は幼体です。
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保全状況(レッドリスト区分)
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて絶滅寸前種に区分されています。
これは「個体数が極めて減少している」または「今後個体数が激減すると推測される」種であることを意味します。基準は「3世代以内に個体数が80%減少した」または「今後減少する可能性が高い」ことです。
生息地
アフリカ南東部沖に浮かぶ巨大な島国であるマダガスカルの固有種で、主に北西部に生息しています。同属のホウシャガメと並び島を代表するリクガメです。
雨季と乾季がある場所に生息している乾燥系リクガメです。乾燥地帯の中でもやや湿度のある低木の林や草原を好んで生活しています。
甲長
35~45㎝
最大では49㎝になった個体もいたようです。
雄の方が雌よりも大きく成長します。
寿命
25~35年
飼育環境や個体差により35年以上生きる場合もあります。
販売価格
現在マダガスカルで厳重に保護されており、一般には流通はしておらず、動物園や保護施設などでしか見ることはできません。CITES 附属書Iに分類されているホウシャガメと比べても個体数は少なく、野生下では数百匹、飼育下で保護されている個体を合わせても千匹前後しかいないとされています。
飼育下で繁殖個体がもっと増えれば将来的に一般に流通することもあるかもしれませんが、流通した場合は数百万円になることは必至です。
特徴
腹甲の一番頭に近い喉甲板が船の舳先(ヘサキ)に見えることからヘサキリクガメと名付けられました。
甲はクリーム色の比率が多く、ホウシャガメと比べると明るい感じなのが特徴的です。前肢がずんぐりした丸太のような形状をしているため穴掘りは得意ではありません。また背甲は甲高でドーム状をしています。幼体時は球状の背甲をしておりますが、成体になるに連れ甲高のまま少しずつ長くなっていきます。
基本的に草食性で野草・果実・多肉植物などを食べます。野生化では昆虫なども食べていたようです。