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ヘルマンリクガメ

ヘルマンリクガメ属(1種)

ヘルマンリクガメについて

保全状況(レッドリスト区分)

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて準絶滅危惧種に区分されています。
これは「今のところ絶滅する危険性はないが、生息地の変化などがあると将来的に危急種に移行する可能性」がある種であることを意味します。

1990年代には乱獲によりニシヘルマンリクガメが激減し、ENの絶滅危惧種に指定されていました。現在は飼育下で繁殖され個体数を増やしており、日本国内でも多く流通しています。

生息地

ヨーロッパ南部のスペイン東部からトルコ西部までの地中海沿岸に多く生息しています。その中で亜種によって生息地が分かれています。

ニシヘルマンリクガメスペイン東部・フランス南部・イタリア北西部およびサルデーニャ島・シチリア島ヒガシヘルマンリクガメイタリア(北西部を除く)からトルコ西部ダルマティアヘルマンリクガメセルビア・ボスニアヘルツェゴビナ南部・クロアチア南部と分かれています。

乾燥した森林や農耕地に多く生息している乾燥系リクガメです。

甲長

15~35㎝
あまり大きくなり過ぎず、ペットとして飼育するのに適したサイズです。
ニシヘルマンリクガメに限っては最大でも20㎝程にしかなりません。

寿命

20~30年
飼育環境や個体差により30年以上生きる場合もあります。

販売価格

15,000~50,000円
幼体より成体が高く、雄より雌が高くなります。成体で産卵経験のある個体はより高くなります。また甲板の形や色の綺麗さ、亜種の違いで価格は変動します。

かなりポピュラーで国内繁殖の個体も多く流通しており、価格は安定しています。そのためカメ専門店だけではなく、ホームセンターなどで販売しているのを良く見かけます。その多くは亜種のヒガシヘルマンで、たまにニシヘルマンも見かけます。ダルマティアヘルマンはほぼ流通していないと思われます。また亜種間の交雑種もおり、ただヘルマンリクガメとして販売されている場合も多いです。

特徴

ヘルマンリクガメはフランスの自然学者の名前から名付けられたと言われています。

姿形がギリシャリクガメと似ていますが、雄については尾の先にかぎ状の鱗がついているので見分けることができます。

基本的に草食性ですが、野生下では虫・小動物・貝類なども食べていたようです。

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