ソリガメについて
保全状況(レッドリスト区分)
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストの区分けが確認できませんでした。ワシントン条約においては附属書Ⅱに分類されています。これは「必ずしも絶滅の恐れのある種ではないが、取引を厳重に規制しなければ絶滅の恐れのあるもの」です。
乱獲や生息地の破壊で個体数を減らしましたが、生息地が保護区に指定され繁殖個体が増えてきたため、絶滅の危険性は低くなったとされています。
このサイトでは国際自然保護連合(IUCN)の保全状況(レッドリスト区分)を掲載しているため、確認が取れましたらこの種でも掲載いたします。
生息地
南アフリカ共和国の固有種で、南部・南西部のインド洋・南大西洋沿岸付近に多く生息しています。
森林やサバンナ・砂漠などに生息している乾燥系リクガメです。木陰・岩陰・穴などで生活しています。
甲長
20~30㎝
かなり小さい種で30㎝を超えることはほとんどありません。
雄雌の大きさに差がある種で、雄は雌より5~8㎝程度大きく成長します。
寿命
25~35年
飼育環境や個体差により35年以上生きる場合もあります。
販売価格
150,000~400,000円
幼体より成体が高く、雄より雌が高くなります。成体で産卵経験のある個体はより高くなります。また甲板の形や色の綺麗さ、亜種の違いで価格は変動します。
国内の流通量は少なく希少な種であるため販売価格は高騰しています。
特徴
幼体時は丸みを帯びた甲をしていますが、成体になるに連れて甲高が高く盛り上がってドーム状になります。その甲を横から見るとまるで雪上を走る「ソリ」のように見えることからソリガメと名付けられました。また英名の「アンギュラータリクガメ」や「バウスプリットリクガメ」と呼ばれることもあります。英名も甲の形から付けれました。
生息地に夏季・冬季はあるものの、一年を通して比較的暖かい気候であるため冬眠は行いません。
基本的に草食性で草や果実を食べますが、稀に貝類などを食べることもあります。