アルダブラゾウガメについて
保全状況(レッドリスト区分)
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて危急種に区分されています。
これは「野生絶滅の高い危険性」がある種であることを意味します。
生息地
東アフリカのセーシェルに生息する固有種です。セーシェル諸島の南にあるレユニオンやモーリシャスなどの島に移入され定着しています。
環礁帯や低木林、草原、湿地帯など湿度が高い場所に多く生息している多湿系リクガメです。
甲長
80~100㎝
かなりの大きさになるため、個人で飼育するにはかなりの広さと費用、覚悟が必要になります。最大では138㎝になった個体もいたそうです。
寿命
80~120年
2020年で推定年齢は186歳のジョナサンが世界最高齢とされています。
344歳まで生きた個体がいたという話もありますが、本当がどうか定かではありません。
販売価格
200,000~500,000円
幼体より成体が高く、雄より雌が高くなります。成体で産卵経験のある個体はより高くなります。また甲板の形や色の綺麗さで価格は変動します。
かなり高価な部類のリクガメです。寿命が長いため一生の付き合いになります。幼体を購入した場合、恐らく購入した本人より長生きするため、相当の覚悟と家族の理解が必要です。
また病気になった際に成体の場合は通院することが難しく、往診を依頼したりせねばならず医療費だけでも小さい種より確実に掛かります。それ以外にも大量のエサや広い飼育環境が必要で、全てにおいてお金が掛かるため一般的なペットの域を超えています。
特徴
名前の由来は生息地であるセーシェル諸島のアルダブラ環礁帯から付けられました。
アルダブラゾウガメ属にはアルダブラゾウガメの他に、セーシェルシェマルゾウガメとセーシェルヒラセゾウガメの2種がおり、合計3種とされていました。しかし、セーシェルシェマルゾウガメとセーシェルヒラセゾウガメは絶滅してしまい、長らくアルダブラゾウガメ1種のみとされていたが、アルダブラゾウガメの中にセーシェルシェマルゾウガメとセーシェルヒラセゾウガメが紛れて生き残っていました。しかし、その2種をDNA検査したところ、遺伝的にアルダブラゾウガメとほぼ同一であるとされ、現在ではアルダブラゾウガメ1種のみとする説が有力です。
野性下では強い日差しを避け、早朝や夕方などに活発に活動します。甲はドーム状で灰色やあせた黒色をしています。
基本的には草食ですが、時には弱ったり・死んだ動物を食べることもあります。そのため完全な草食種と異なり、たんぱく質や脂質も少量加えた餌を与える必要があります。そうしないと甲の成長に影響がでる可能性があるので注意が必要です。