ギリシャリクガメについて
保全状況(レッドリスト区分)
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて危急種に区分されています。
これは「野生絶滅の高い危険性」がある種であることを意味します。
生息地
ヨーロッパ南部、アフリカ北部・東部の地中海沿岸が特に多く、ロシア南西部、アジア西部・南部にも生息しているとても分布域が広い種です。
砂漠・荒れ地や、牧草地・草原など個体群によって様々な場所に生息している乾燥系リクガメです。土・砂に穴を掘って巣穴にしたり、物陰に隠れて生活しています。
甲長
20~30㎝
あまり大きくなり過ぎず、ペットとして飼育するのに適したサイズです。
寿命
25~35年
飼育環境や個体差により35年以上生きる場合もあります。
販売価格
13,000~70,000円
幼体より成体が高く、雄より雌が高くなります。成体で産卵経験のある個体はより高くなります。また甲板の形や色の綺麗さ、亜種の違いで価格は変動します。
雌で産卵経験がある個体を38,000円で販売していたのを見たことがあります。この個体は背甲に欠けがあったのですが、無ければ50,000円以上になったかもしれません。ちなみに管理人のギリシャリクガメは8.8~11㎝のサイズで、全て14,000円前後で購入しています。リクガメの中では安価で手に入り、飼育もし易いので初心者には特におすすめです。
特徴
背甲の模様がギリシャ産の織物の柄に似ていることから、ギリシャリクガメと名付けられたと言われています。成長に伴い、ギリシャ柄が徐々に見えにくくなっていきます。
15種類以上の亜種がいるとされており、亜種間の交配もあることから、亜種の判別を的確に行うことは非常に難しい状況です。
草食傾向が強く、雑食種のように昆虫などは食べません。そのため、飼育下ではたんぱく質・脂質を含む市販の合成フードの与え過ぎには注意が必要です。また、水ガメは雑食種が多く、水ガメ用の市販のエサにはたんぱく質・脂質が多く含まれているので、体調を崩す恐れがあるため与えてはいけません。
また、管理人が飼育の中で感じたことは、個体によってエサの好みが大きく違うということです。亜種の違いなのか、育った環境(ブリーダーやショップ)なのかはさだかではありませんが本当に違います。そのため、同じエサを与えていたのでは大きくなる個体、ならない個体が出てきてしまいますので、様々なエサをバランスよく与えることが重要です。